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【スポーツを読む】第16回川田将雅『頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法』KADOKAWA(2023年)
「ジョッキーになるしかない。一番を目指すしかない」と15歳で覚悟を決めて競馬学校に入り、10日目で落馬して右足首を骨折した。それが日本を代表する騎手となった川田将雅の騎手人生のスタートだった。本書は2021年にラヴズオンリーユーに騎乗し、日本人として初めてアメリカ競馬の祭典ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフを制した川田の半生記である。 川田は曽祖父が騎手で、祖父、父がともに調教師という一族に生まれたが、家族からは一度も「ジョッキーになれ」と言われたことはなく、競馬学校入りは自分で決めた。だが入学直後の骨折で教官に「やめます」と伝えると、両親は許してくれなかったという。本人も止められることを半ば期待して、やめると言ったのかもしれない。 怪我をしている間に同期の中で圧倒的に馬乗りが上手く、いつも教官に褒められていた津村明秀の乗り方を参考にした。しかし背が高く手足の長さも川田とは違う津村と同じ乗り方をするというのは難しかった。そこで同期の乗り方を「自分流に再現する」ことを覚えた。その結果、怪我が治って迎えた実技試験で津村を抑えて1位を取った。

江戸川大学マスコミ学科
2024年10月23日読了時間: 3分


【スポーツを読む】第15回栗山英樹『栗山ノート』光文社(2019)
2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本を優勝に導いた栗山英樹が、自らの野球哲学を北海道日本ハムファイターズの監督時代に記したベストセラーである。戦術からリーダー論まで多岐にわたる内容を歴史上の偉人や経営者などの成功者の言葉と結び付けて論じている。著者が日々の考えを綴った野球ノートを基にした一冊である。野球はもちろん、組織マネジメントやリーダーシップについても多くを学ぶことができる。 栗山はヤクルトスワローズでプレーしたが、メニエール病という耳の病気により現役生活9年で引退した。ドラフト外で入団し、決して順風満帆な野球人生を歩んできたわけではなく、だからこそ監督としては、選手やコーチとのコミュニケーションを何より重視した。その姿勢が本書全体に表れている。 本書は儒学の礎である「四書五経」と呼ばれる中国の代表的な古典からの引用が多い。第3章「ためらわず」では、孟子が残した「一日之を暴(あたた)め、十日之を寒(ひや)さば、未だ能(よ)く生ずる者有らざるなり」という言葉を紹介している。努力をしても怠ることが多ければ身につかな

江戸川大学マスコミ学科
2024年7月23日読了時間: 2分


【スポーツを読む】第14回 家本政明 「逆境を味方につける:日本一嫌われたサッカー審判が大切にしてきた15のこと」 平凡社(2023)
「うちの選手を退場させても問題ないよ」。当時京都パープルサンガを率いていた元日本代表監督のハンス・オフトから言われた言葉に著者の家本政明は面食らったという。 元サッカー審判員の家本はJリーグで主審として最多出場記録(引退時)を持っていた有名レフェリーである。その一方で「日本一嫌われた審判」と言われたこともあった。判定の正確さだけを追求するあまり競技規則にとらわれ過ぎて柔軟さが足りなかったと振り返る。判定への批判報道やリーグからの処分など本書のエピソードからは、審判員という職業の重さが伝わってくる。著者がいかにして苦しみや困難から抜け出したのか、15の「信条」が紹介されている。 冒頭のオフトの言葉は信条6「建設的に疑い、楽観的に始める」に登場する。多くの人は失敗したらどうしよう、失敗をするならリスクは最小限にしたいなどと考えるのではないだろうか。誰だって失敗は避けたいと考えるものである。しかしここでは「『わざと失敗する』という大胆な発想と、あえて失敗をしてみて、その結果をポジティブに捉えることの大切さ」を学ぶことができる。 ...

江戸川大学マスコミ学科
2024年7月4日読了時間: 2分


【ラグビーを読む】第13回土井崇司『もっとも新しいラグビーの教科書 今、鮮やかに最新理論として蘇る大西鐡之祐のDNA』ベースボールマガジン社(2015年)
ラグビーについて深く考えるきっかけとなり、読後にはプレーする面白さが大きく広がるだろう。本書は平易な文章と図で基本的なゲームの構造を解説し、試合でのプレーの組み立て方までを丁寧に説明している。 著者の土井崇司はラグビーが確率のスポーツであると強調する。平均的な試合の攻撃起点の数とトライ数から割り出すと、94%のプレーはトライにならない。「このトライにならない状況でどう戦い進めるかが、試合の趨勢を左右」するのだという。 そこで重要なのが台本の存在である。「台本を持っているチームと持っていないチームを比べれば、持っているチームのほうが絶対に強い」と断言する。台本通りに試合が動くことは滅多にない。しかし台本がなければ、すべてのプレーがその場で考えた行き当たりばったりになってしまう。 多くの選択肢を用意することは、戦い方を相手に限定させないことになり、トライの確率を上げることにつながる。本書の教えは、確率の高いプレーだけを選択するということではない。試合中に起こる確率が低いプレーでも、そのプレーの台本があれば、試合を決めることがある。接戦で、

江戸川大学マスコミ学科
2024年6月19日読了時間: 2分


【ラグビーを読む】第12回岩出雅之『逆境を楽しむ力 心の琴線にアプローチする岩出式「人を動かす心理術」の極意』日経BP(2022年)
帝京大学ラグビー部は10連覇をかけた2018年に大学日本一を逃し、ここから3年間優勝に手が届かなかった。監督だった著者は、大学日本一を逃した原因が、組織の構造やマネジメント、文化のほころびにあると考え、改善に乗り出した。Z世代と呼ばれる大学生たちをどのようにして再び勝てるチームに戻していくか。組織再生の在り方を知ることができる一冊だ。 本書のキーワードの一つ「逆ピラミッド化」に注目したい。4年生を頂点にしたピラミッド構造は体育会系では珍しくない。「4年生は神様」理論で部内の雑用は全て1年生がやるのが当たり前。著者は2010年ぐらいからそれをひっくり返した「逆ピラミッド化」に取り組み、学生の心理的余裕を生み出そうとした。 これが9連覇の原動力の一つになったことは間違いないのだが、ここに思いもよらない落とし穴があったのだ。著者の失敗談やそこから生まれた成功例、そしてその上に確立した「心理的安全性」が分かりやすく書かれており、人の心を動かすことの難しさや楽しさ、重要性がずっしりと伝わってくる。他にも学生心理に基づいて説かれたさまざまな理論は読

江戸川大学マスコミ学科
2024年4月2日読了時間: 2分


【ラグビーを読む】第11回村上晃一『ラグビーが教えてくれること』あかね書房(2018年)
ラグビーのルールブックの冒頭には「ラグビー憲章」が記されている。それだけ大事だからだ。品位、情熱、結束、規律、尊重の五つの言葉が体現するものを、ラグビージャーナリストの村上晃一がそれぞれの言葉とマッチするエピソードを絡めながら紹介する。ラグビーというスポーツがいかに素晴らしいか、なぜ素晴らしいかを「ラグビー憲章」を通じて少年少女に教えてくれるのが、本書である。 「ラグビー憲章」はプレーヤー、レフリー、観客を含むラグビーを取り巻く全ての人に関係するし、そのどれもが競技だけでなく日常生活にも影響する。規律に関する例として本書で語られている東海大大阪仰星高校ラグビー部の湯浅大智監督の話は特に印象的だった。 湯浅監督は、普段の生活とラグビーをつなげることを大切にしている。規律正しさは部活動に限らない。ラグビーのために勉強を疎かにしては意味がない。 「勉強することで、様々な物の見方を学び、言葉の数を増やすことができます。それが、仲間にどんな声をかければ良いか、どんな接し方をすれば良いかを考えることに役立ちます。例えば、理科の実験は、予想をして、実験

江戸川大学マスコミ学科
2024年2月2日読了時間: 2分


【ラグビーを読む】第10回中竹竜二『監督に期待するな 早稲田ラグビー「フォロワーシップ」の勝利』講談社(2008年)
スポーツの指導者はもちろん、どのような世界であれ、これから指導的立場に立つという人なら、本書から得るものが大きいはずだ。 著者の中竹竜二は、2006年から4年間早稲田大学ラグビー部の監督を務め、07、08年と全国大学選手権を連覇している。だが監督としてのスタートは決して順調ではなかった。監督就任前も含め、波乱含みの1年目について細かい心情を記しているところに本書の価値がある。 前任者は選手時代から有名で、監督としても大学選手権を2度制した清宮克幸だった。中竹の監督としてのキャリアは、このカリスマと常に比較されるところから始まった。例えば、監督就任直後の春のシーズン、ライバルの関東学院大にノートライで完敗した時だ。屈辱的な敗戦後に「選手たちには悔しさとは別の感情が隠されている」ように感じたと中竹は振り返る。「彼らの顔には『負けたのは監督のせいだ』とはっきり書いてあった」のだと。 実際に学生たちには「監督が的確な指示を出してくれない」などの不満が溜まっていたという。それを知った中竹は、自分なりの方法で選手の信頼を勝ち取っていく。本書に描かれたそ

江戸川大学マスコミ学科
2023年10月24日読了時間: 2分


【ラグビーを読む】第9回 益子浩一『伏見工業伝説 泣き虫先生と不良生徒の絆』文藝春秋(2018年)
往年のテレビドラマ「スクール☆ウォーズ」の題材となった京都・伏見工業高校ラグビー部の物語である。酒、タバコ、暴走、喧嘩に明け暮れる不良ばかりだったことや、教師の山口良治がラグビー元日本代表だったこと は、広く知られている。ただ彼らの足跡をたどると、あらためてその力強さに心を打たれる。 伏見工高は初の公式戦で、強豪の花園高に0対112で敗れた。これだけの差が開くと、普通は悔しいとも思わないのではないか。たいした練習もせずに臨み、しかも大敗しても仕方ない相手だった。しかし、不良生徒達は悔し涙を流した。そういう思いを持っていた彼らが羨ましくなる。 山口は「見えない力をどう引き出すか。体の大きい奴は強いに決まっている。足の速い奴は速いに決まっている。でも、小さくとも、目に見えない力が大事なんや」と説く。こういった考え方はラグビーを超え、どの世界でも必要だろう。 能力には個人差がある。どうしようもないところを他人と比べて諦めるのではなく、目に見えない力、つまり気持ちが大事だということだ。もちろん気持ちだけで解決できないことは多い。だが諦めない気持ち

江戸川大学マスコミ学科
2023年10月3日読了時間: 2分


【ラグビーを読む】第8回 安藤祐介『不惑のスクラム』角川文庫(2018年)
不運が重なり傷害致死という重い罪を背負い、すべてを失った男が、死に場所を求めていた時に、あるシニアラグビークラブに出会います。男はそこでさまざまな事情を抱える人々と触れ合いながら人生を見つめ直していく。本書はそんな物語です。 この作品の面白いところは、主人公である丸川の視点で話が展開されるのではなく、各章で視点が入れ替わるところです。丸川が入った「大江戸ヤンチャーズ」というクラブのチームメートの眼を借りて、章ごとに違った視点から見た話が進んでいきます。 チームメートにもそれぞれの事情があり、決して順調に歩んでいるわけではありません。丸川の秘密を知って受け入れる人も拒絶する人もいます。読者は複数の視点から丸川という人間について徐々に知っていくことになるのです。 丸川がこのラグビークラブに入り、様々な人たちと絡むことでどう変化していくのか。そして丸川という人間を知ることでチームメートたちにどのような変化が表れるのか。ぶつかり合い、支え合い、球をつなぎ合うプレーのように、登場人物が響き合います。ラグビーというたった一つのつながりが皆の人生を大き

江戸川大学マスコミ学科
2023年9月7日読了時間: 1分


【ラグビーを読む】第7回 松井秀喜『エキストラ・イニングス 僕の野球論』文藝春秋(2015年発行)文春文庫(2016年発行)
ラグビー選手以外にも、ラグビー愛を語るアスリートがいる。2009年に米大リーグ、ヤンキースをチャンピオンに導いてワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜だ。 「僕にはラグビーの美しさが響いた。あれだけ激しいコンタクトがありながら、相手に対する敬意がプレーに表れる。ルールが悪用されないことを前提に成り立っているスポーツという印象を受けた」 本書は、2012年に引退した著者が2013年3月から2014年11月にかけて共同通信社に寄稿し、新聞各社に配信された長期連載コラムに加筆したものである。敗戦の受け止め方や、自信とは何かなど、一流野球選手の考えがつづられている。その中で「ラグビーの美しさ」と題した章が目を引く。 アメリカンフットボールが大人気の米国で暮らす著者が現在ラグビーを見る機会は少ないという。だが石川県の実家近くにラグビー場があったことや、テレビドラマ『スクール☆ウォーズ』の影響で少年時代からラグビーが大好き。社会人の神戸製鋼に夢中になり、中でも大西一平の力強いプレーにひかれた。プロ野球の巨人に入団後は、神戸製鋼の試合をはじめ、大学のゲ

江戸川大学マスコミ学科
2023年2月24日読了時間: 2分


2/26(日) 流山市ラグビー体験会
本年4月、流山市にタックルがある本格的なラグビーチームが立ち上がります。 当ラグビーチームのコーチ陣による『流山市ラグビー体験会』を下記概要にて開催いたします。 ご関心がありましたら、「体験申込フォーム」より申込をお願いいたします。 クリックして必要事項をご記入の上、お申し込みください。 日時 2023年2月26日(日)10:30~11:30 (受付:10:15~10:25) 場所 流山おおたかの森S・C ANNEX2屋上 (フットサルコート1面) 対象 小学2年生~中学2年生 (新小学3年生~新中学3年生) 定員 30名 参加費 無料 応募期日 2月22日(水)まで 主催/後援/運営 主催 流山市ラグビーフットボール協会 後援 流山市教育委員会 運営 GREAT HAWKS コーチ 川合毅(たけコーチ) 元トップリーグ選手(主将) 元法政大学ラグビー部コーチ 佐川聡(さがコーチ) 元トップリーグ選手 元クボタスピアーズコーチ 門馬寛容(もんまコーチ) 元関東大学リーグ戦選手 元専修大学松戸高等学校ラグビー部コーチ ※上記以外のコーチ経験多数
流山ラグビークラブ グレイトホークス
2023年2月3日読了時間: 1分


【ラグビーを読む】第6回 廣瀬敏朗『ラグビー知的観戦のすすめ』角川新書(2019年発行)
タイトルにある「知的観戦」とは、深い知識を持つ人の観戦という意味ではありません。ラグビーのことを全く知らない人でも楽しく観戦できるという意味です。ポジション、ルール、世界各国のラグビーの特色、日本で行われたワールドカップなどについて、日本代表の主将を務めた著者が説明しています。 そして何より著者がラグビーを好きな理由がつづられています。 一流選手であり、ユーモアたっぷりな著者のならでは視点が、ポジションについて書かれた第1章から生きています。例えばウイングです。チーム一の俊足が務め、アタックを仕上げるフィニッシャーと呼ばれる目立つポジションなので「アイドルにするならウイング」。 フルバックは守備の最後の砦でもあるから、この人が後ろにいてくれればという安心感を持たせてくれるキャラクターが多いといいます。「何かあったときに助けてもらうならフルバック」。観戦歴のない読者にも感覚的に分かるように書かれています。 10のポジションがあるラグビーは適材適所で役割を分担して戦うスポーツです。1チーム15人、計30人の選手がフィールドに立つので、そこは個性

江戸川大学マスコミ学科
2022年11月22日読了時間: 2分


【ラグビーを読む】第5回 村上晃一『ノーサイド 勝敗の先にあるもの』あかね書房(2021年発行)
高校ラグビーの全国大会は「花園」と呼ばれる。高校野球が「甲子園」であるように、全国大会が開催される東大阪市花園ラグビー場の名が、大会の通称になっているのだ。本書は2021年1月3日に行われた花園の準々決勝、東海大大阪仰星-東福岡の激闘とその裏側を伝えるノンフィクションである。 第100回記念大会はコロナ禍によって無観客で開催された。本来なら1万人以上のラグビーファンが観戦したはずの名勝負は、歓声を浴びることなく、異例のロスタイム18分を戦い抜き、21-21で引き分けとなった。 公式記録は引き分けである。ただしトーナメント制の花園では、引き分けとなった場合に次の試合へ進む権利を抽選で決めることになっている。両キャプテンによる抽選の結果、準決勝へ進む権利をつかんだのは東福岡高だった。 本書で最も印象に残るのは、ロスタイム18分という戦いを振り返る両校のキャプテンの言葉である。準決勝に進めなかった東海大大阪仰星高の近藤キャプテンは「おたがいにはげまし合って、30人でラグビーをしているような、初めての感覚になりました」と試合を振り返り「試合中にノー

江戸川大学マスコミ学科
2022年9月16日読了時間: 2分


【ラグビーを読む】第4回 『才能を解き放つ勝つメンタル ラグビー日本代表コーチが教える「強い心」の作り方』マガジンハウス
デイビッド・ガルブレイス/坂間亮弘訳『才能を解き放つ勝つメンタル ラグビー日本代表コーチが教える「強い心」の作り方』マガジンハウス(2021年発行) 著者のデイビッド・ガルブレイスは、ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)で快進撃を見せた日本代表のメンタルコーチです。 突然ですが、皆さんは「ライオン」ですか? それとも「羊」ですか? 何を言っているんだ、と思われるかもしれません。ラグビー日本代表の選手は全員がライオンです。ここでいう「ライオン」と「羊」とは、マインドセットの事で「ライオン」はプレッシャーをものともせず勇気をもって戦うマインドセットです。反対に「羊」は臆病なマインドセットです。怖がってばかりでは何もできない。人は度胸をもって困難に立ち向かう「ライオンハート」が必要だとデイビッドは伝えています。 とはいえ、選手だって人間です。自国開催のW杯となると、結果を求められ尋常じゃないプレッシャーに襲われます。キッカーは観客、選手の視線を一身に浴び、チームの命運を懸けたPGを蹴ります。W杯初戦のロシア戦、キッカーのSO田村優は

江戸川大学マスコミ学科
2022年8月2日読了時間: 2分


【ラグビーを読む】第3回 池井戸潤『ノーサイド・ゲーム』ダイヤモンド社(2019年刊)
2019年に大泉洋の主演で実写ドラマ化された作品で、皆さんも一度はタイトルを目にしたことがあると思います。 本書のタイトルは第五章のクライマックスに凝縮されていて、やはりここが最も印象に残ります。ラグビーがラグビーたる理由、主人公の君嶋隼人が「これがラグビーか」と心の中でつぶやく場面です。 試合には「残酷な明暗が存在するものだ」と池井戸潤は書きます。そして勝者と敗者の対照的な姿を描きます。ですが直後に「だが、このときは違った」と続けるのです。 ラグビー好きならもう分かってしまいますね。ノーサイドの精神です。勝ち誇る勝者も、悲嘆する敗者もいない。この場面は、勝ち負け関係なく互いに称賛するラグビーの伝統があってこそです。 君嶋はラグビー経験がないにも関わらず、人事異動で社会人ラグビーチームのゼネラルマネジャーを務めるはめになります。そしてラグビーの魅力に絡めとられ、チームに全てを注ぐようになるのです。君嶋に歩を合わせるように、読者もクライマックスへ向けてラグビーに吸い寄せられていきます。 フィールドで輝く選手を描いた池井戸は、試合後の描写

江戸川大学マスコミ学科
2022年6月24日読了時間: 2分


【ラグビーを読む/観る】第2回『インビクタス 負けざる者たち』
監督クリント・イーストウッド、主演モーガン・フリーマン(2009年、米国) (amazon.co.jpより) 後に南アフリカ共和国大統領となるネルソン・マンデラ氏の釈放のニュースから物語が始まる。反政府活動により27年間も投獄されていたマンデラ氏は1994年に大統領となった。初めて黒人が参加した選挙で政権を手にし、国民の期待は高まるばかりだが課題は山積み。不況に失業、犯罪の増加、そして何より白人と非白人を分断した人種隔離政策アパルトヘイトの後遺症が国を蝕んでいた。 マンデラ大統領は旧政権側の人たちも巻き込み、恐れず国のために力を貸してほしいと宣言し、官邸のメンバーにも平等に仕事を与えた。更に大統領は低迷していたラグビーの代表チーム、スプリングボクスを融和の象徴とすることを考える。 当時の代表には黒人選手が1人しかおらず、黒人の中ではサッカーが主流で、ラグビーは不人気だった。それは南アフリカだけでなくラグビー界全体の課題でもあった。全世界へ、より多くの人種・民族の人たちに魅力を伝えたい。南アフリカが自国で開催するラグビーワールドカップ(W杯)

江戸川大学マスコミ学科
2022年2月17日読了時間: 2分


『ながれやまスポーツフェスタ2021』withNECグリーンロケッツ東葛
【#スポーツするなら流山市】 4年連続人口増加率全国1位、最近アド街にも取り上げられた流山市の有名なキャッチコピーは「母になるなら流山市」だ。 このコピーに魅かれ、流山市で父母になった世代がたくさんいる。 もちろん、流山市では子どもの数も半端なく増えている。(たしかなデータを見たわけではないが)児童数で全国一位、二位の小学校が流山市にあり、その小学校の距離は2kmほどしか離れていないのだ。近くに、小学校が新設されたにも関わらずだ。 さて、この街で子ども達は存分にカラダを動かせているだろうか? もちろん、動かせていないなんて思ってはいない。自然豊かな公園、森、が多数あるし、休日には、その公園で遊ぶ子どもたちはたくさんいるし、たくさんの笑顔で溢れている。 しかし、もっともっと"思いっきりカラダを動かす"機会や場所を作ってあげたい。その楽しさを感じて欲しい。 スポーツに触れ、スポーツの楽しさを知って欲しい。 そのような想いを持ちながら、流山GREAT HAMKSは「子どもたちにラグビーの楽しさを届け」、「ラグビーを通じて笑顔になれる」ような活動をして
流山ラグビークラブ グレイトホークス
2021年11月11日読了時間: 2分


【ラグビーを読む】第1回 藤島大『人類のためだ。:ラグビーエッセー選集』鉄筆(2015年刊行)
ラグビーを題材にした書籍や映画を紹介する不定期連載を始めます。題して「ラグビーを読む」。児童書の紹介ではありませんが「いつかこんな本を読んでほしい」というのが、連載に臨む思いです。保護者の方々に読んでいただければという気持ちも、もちろんあります。第一弾は、ラグビーライターの第一人者、藤島大の『人類のためだ。』です。 本書は、50を超えるラグビーエッセーの選集となっており、各エッセイは、春は出会いと別れ、夏は終戦など、季節から連想されるテーマに沿って春夏秋冬に振り分けられ、四季を辿る形で編成されています。 今回は中でも最も印象に残った「予期せぬ自分」というエッセイを紹介します。ポジションやルールにおいて、その人らしさを明快に求めるラグビーの特徴を捉え、他者に評価されることでより自己を愛せるようになるという内容を取り上げています。 「スポーツの、ことにラグビーの喜びの核心とは、『他者から求められる瞬間』にある」 人は自ずと「本当の自分」にふさわしい居場所を探そうとしますが、それはあらかじめ用意されているものではありません。監督から、コーチから、

江戸川大学マスコミ学科
2021年10月13日読了時間: 2分


【概要】流山市ラグビーフットボール協会
2021年9月15日 「流山市ラグビーフットボール協会」は2021年2月に設立いたしました。 本日の流山市とNECグリーンロケッツ東葛との連携をきっかけに、流山市におけるラグビーの普及およびラグビーを通しての地域貢献を目的とした活動を本格的に実行していくため、流山市在住の元ラグビートップリーグ選手4名、一般市民2名(中央省庁の現職官僚、外資系スポーツメーカー社員)をメンバーに加え、スタートさせることにいたしました。 2021年度は緊急事態宣言の延長等、新型コロナウイルス感染予防のため活動は限定的になりますが、”現時点でできること”を精一杯取り組んでいきたいと考えております。 2022年は記念すべきJAPAN RUGBY LEAGUE ONE(ジャパンラグビー リーグワン)」が開幕します。NECグリーンロケッツ東葛と共に東葛エリアでラグビーを盛り上げていければと思っております。 ■協会の目的 1. 流山市におけるラグビーの普及 2. 流山市におけるラグビーを通じた地域貢献 ■協会立ち上げのきっかけと想い -流山ラグビークラブ GREAT HAWK
流山ラグビークラブ グレイトホークス
2021年9月13日読了時間: 4分


【メンバー】顧問:首藤 甲子郎(元NECグリーンロケッツ)
■ラグビー歴 ○高校・U19・U23 学生日本代表候補 ○全国大学選手権大会優勝/2004,2005 ○学生オールスター選出 MVP獲得/2006 ○NECグリーンロケッツ入団/2007 ○7人制ラグビー日本選抜(キャプテン)アジアシリーズバンコク大会準優勝/2011 ○7人制ラグビー日本代表選出 ワールドシリーズ出場/2014 ■コーチ資格/経験/その他 ○女子アイスホッケー日本代表トレーニング指導(スポット指導)/2016 ○立教大学ラグビー部BKコーチ/2017- ○千葉ペガサス(女子ラグビー)S&Cコーチ/2017- ○プロ選手(サッカー・ラグビー・ゴルフ・スケート・ビーチバレー) ○日本代表選手(ラグビー・アメフト・ラクロス・バレーボール・ゴルフ・フットサル等)/2017-現在 ○立教大学ラグビー部パフォーマンスコーディネーター/2019-現在 ○大分県成年男子ラグビーチームS&Cコーチ(茨城国体準優勝)/2019- ○NEC我孫子従業員向けトレーニング講師/2019-現在 ○立教大学男子ラクロス部S&Cコーチ/2020-現在...
流山ラグビークラブ グレイトホークス
2021年9月11日読了時間: 1分
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