国籍問わず、多彩な経歴 ~ラグビーの魅力示す日本代表~

 ラグビーでは日本代表の紅白のジャージを「桜のジャージ」と呼びます。胸にある桜のエンブレムにちなんだ呼び名で、代表のニックネームは「勇敢な桜」を意味するブレイブ・ブロッサムズです。2019年に日本で開催されたワールドカップ(W杯)では、多くの人がベスト8に進出した桜のジャージの躍動に声援を送ったはずです。そんな日本代表が見せてくれるラグビーの面白さは、フィールド上だけにとどまりません。


その一つはバックグラウンドの多様性です。リーチやレメキ、中島イシレリら外国出身の日本人選手が大活躍をしましたが、実は日本国籍を持っていなくても代表になれます。これは他の競技ではまずありえないことでしょう。代表選手の資格は次のうち一つを満たすことです。(1)当該国で出生、(2)両親、祖父母の1人が当該国で出生、(3)プレーする直前の36カ月間継続して当該国に居住。

日本に3年間続けて住めば代表入りできるのです。つまり好きな国を選んでその国を背負って戦えるということで、国籍はどうあれ桜のジャージに忠誠を誓う選手に代表の資格があるのです。W杯日本大会では登録選手31人のうち、ラブスカフニ(南ア)やマフィ(トンガ)ら8人の外国籍選手がいました。私たちが「代表」という言葉からイメージするよりずっと自由で幅広いラグビーの独自性を示しています。


もう一つは代表選手に他競技の経験者が意外と多いことです。例えば力強いキックで点を稼いだ田村は中学時代サッカー部というから納得です。堀江の正確なスローインはバスケットボール経験と無関係でなさそうだし、稲垣は中学時代に新潟では有名なキャッチャーだったといいます。また現役ではないですが、日本代表キャップ98の大野均氏は高校まで野球部で、ラグビーを始めたのは大学でした! 

代表の試合を観るとき、サッカーや野球とは違った豆知識を楽しんでいただければと思います。ラグビーならではの華麗なプレーを堪能できるのは、もちろんです。


(江戸川大学マスコミ学科、宮原和真)



日本ラグビーフットボール協会公式サイト

「ラグビーワールドカップ2019年最終登録メンバー」

「ワールドラグビー競技に関する規定第8条」

https://www.rugby-japan.jp/

日本経済新聞「ラグビーの多様性を体現 『キンちゃん』謙虚に引退」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59858810S0A600C2000000